アドレスしたあとで動いた球 2012/2/12
正月気分もぬけはじめた1月半ば過ぎ、千葉県の鴨川カントリークラブでのラウンド中、
グリーンでボールをマークしようとしているぼくに、ごるぞ〜が言いました。
「なにそれ? 知らないよ」
「アドレスしたあと球が動いたらワンペナだったじゃん あれが無罰でその場所からになったんだよ」
「へぇ〜 そうなんだぁ」
2012年は4年に1度のルール改訂年だそうです。 いくつかのルール改訂がありましたが、その中からもっとも 重要な変更と思われる、「アドレスしたあとで動いた球」について調べてみました。
規則18-2 b アドレスしたあとで動いた球
プレーヤーのインプレーの球がアドレスしたあとで動いた場合(ストロークの結果として動いた場合を除く)、 プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ、1打の罰を受ける。プレーヤーがストロークを始めたあとや、ストロークのためにクラブを後方に動かし始めたあとに球が動き、 その球をストロークしてしまった場合を除き、その球はリプレースされなければならない。
例外:プレーヤーが球を動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、規則18-2bは適用しない。
プレーヤーが動かしたのでなければペナルティは無しという例外が追加されていました。 ちなみに今までは、 風が吹いて動いてもワンペナでしたね。 全英オープンの中継で、強風の中、なかなかアドレスできない選手の 姿をみたことがありました。
これからは風が吹いて動いてもノーペナルティです。 そのかわり、動いたら止まるまで 待たなければいけないことと、止まった場所からプレーが再開されるということです。
「規則18-2 b」の後半の部分、つまり、ストロークを始めたら球が動き、そのまま打ってしまったケース。 これはあせります。 経験ありませんか? ぼくはあります。 スイングをやめることができずに打ってしまい ますが、たいていミスショットです。
「規則18-2 b」では、「〜この場合を除き、その球はリプレースされなければならない」 とありますので、1打罰をもらってリプレース無しのそのままプレーとなります。
例外の例外?
例外に
「プレーヤーが球を動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、規則18-2bは適用しない」
とあります。 風などの自然現象で動かされたボールは、ノーペナルティーでそのままプレーということですが、
重力で動いた場合はどうなるのでしょうか? 重力は、一般的に自然現象ですよね。 ところが、「裁定18-2b/11」に
「規則18-2b例外を適用する際、重力それ自体は自然現象ではない。」
とあります。 ようするに、アドレスしたあとに、傾斜によってころがりだした球はワンペナリプレースってことです。
芝の生命力が強い時期は、その反発力によってボールが動き出すことがあります。 ぼくも実際、競技中に動きだした ことがあります。 このようなケースは1打罰となりますので注意してください。
ともあれ、風が強い日のプレーで、少しだけ気を煩わされることが少なくなったと思えば、良いルール変更ですね。
参照 (財)日本ゴルフ協会 ゴルフ規則18-2b