2010新溝ルール 縁の鋭さとは? 2010/4/4
縁の鋭さとはなにか? 溝の縁の角がどれだけまるめられていないかということですが、実際に縁が鋭いのと、鋭く ないのでは、どれほどの違いがあるのでしょうか? ぼくの経験をお話しします。
ぼくはバンカーと60ヤード以内のアプローチ用に、フォーティーンのMT28V2を使用しています。 購入したての溝
の縁は、刃物ののような鋭さで、ボールの皮がはっきりと削れるものでした。
グリーンで、ピタピタよくとまっていまし
たが、ただそのころのぼくのスキルでは、スピンを効かせてとめていたのだか、高さでとめていたのだか、なんとも微
妙なところです。
そんなMT28V2ですが、いまではすっかりまるくなり、ボールの皮を削るようなことはありません。 スピンを効かす
ような打ち方ができるようになった今ですが、いまいちとまりきらないのは、やはり縁の鋭さが無くなったからなんだろ
うと思います。
※2010/8/22追記 スピンを効かす打ち方ができるなんて書いてありますが、
ようやく本当にできるようになりました(笑) 縁がまるくなりましたが、とまります!
さて今回、新溝ルールで規制される「縁の鋭さ」は下の図のようになっています。
縁の鋭さの基準も、実はもっと細かい内容があるのですが、よがよ的には「ざっくり理解できればいい」がテーマなので、
ざっくり説明します。
ランドエリアというのが、いわゆるフェース面です。 溝の側壁とランドエリアに、半径0.254ミリの円をくっつけて、そ
の円と同じ中心の半径0.2794ミリの円
より、縁が出っ張っちゃだめというのが、縁の鋭さの基準です。
溝の面積(断面積)を考えると、幅と深さには上限がある関係上、溝の側壁は垂直が有利です。 しかし、縁の鋭さの
基準をあてはめると、溝の側壁が垂直より、寝ているほうが鋭くできます。
まあ結局のところ、ユーザーレベルではどうすることもできないほどの、ミクロの世界の話しです。 このルールを今 年から適用する、トッププロたちのラフからのショットに注目してみると、テレビ観戦もまた新しい楽しみが増えたと言 えるのではないでしょうか。