リシャフト作業2 2008/6/8
1.ヘッド接着
使用する接着剤はアラルダイト ラピッド
です。 12時間で最高硬度に達しますので、作業の翌日にはボールを打つことができます。
10本以上のヘッドを接着できるリーズナブルさと、ぼくの行った、ドライバーからパターまでの全てのリシャフト
に使用してきた経験からもおすすめの品です。
接着前にホーゼル内の脱脂を行います。 ウェスにアセトンを染み込ませてものを使います。 強固な接着
のためには、とても大切な作業なので、必ず行いましょう。
接着剤は2つの液を混ぜて使います。 詳しくは使用する接着剤の説明書をよく読んで混合してください。
混ぜ終わった接着剤をホーゼルの中に塗りたくります。 気持ち多いかな?ぐらい塗っておいて、シャフトを
さした時にはみ出た量をよく覚えて、次のリシャフト作業に生かしましょう。
シャフトにも同様に接着剤を塗ります。
シャフトをヘッドに挿入します。 シャフトをぐるぐる回転させながら、接着剤がヘッドとシャフトの隙間に
きっちりと行き渡るように、すこしずつさしていきます。
シャフトが最後までささると、ソケットとホーゼルの間に接着剤がリング状にはみ出てきます。 接着剤は
ウェスでふき取り、アセトンで、さっと清掃しておきます。
この作業をあまり念入りにやると、アセトンがソケットとホーゼルの隙間に染み込んで、接着剤を破壊する
気がするので、軽くさっとだけやるようにします。
はみ出た接着剤を清掃したら、ヘッドの向きを合わせます。 ヘッドの向きを合わせたら、接合部に
メンディングテープを貼って、ヘッドが回転しないように固定します。
固定したら、ヘッドを下にしてシャフトをできるかぎり垂直に、そしてシャフトに余計な力が加わらないようにして
接着剤の硬化を待ちます。
2.ソケットの仕上げ
接着剤の硬化時間が経過したらソケットとホーゼルの段差を修正します。
ソケットをやすりで整形するので、ホーゼルのはじにビニールテープを1周巻いて、傷がつかないように養生します。
#240の紙やすりで大きな段差を削ります。
繊維やすりの細かいもの、さらに細かいものと作業をすすめて、仕上げていきます。
こんな感じで段差がなくなっていますが、やすり傷がまだ残っています。
筆にアセトンをつけて、さっとなでるとあらふしぎ。 ソケットの傷がなくなってつやが出ます。
あまりアセトンをつけすぎると汚くなるので注意してください。
今日はここまでです。 次回はグリップの装着です。